よくある質問をまとめました。

妊娠や出産に関する基本的な情報をQ&A方式で解説しています。是非一度内容をご確認ください。

妊娠したようなのですが、まずどうすればよいでしょうか。

妊娠を疑うのは、生理がくるはずの予定日を1週間以上過ぎてもこなかった場合ということになります。最近では、皆様ご自身で市販の妊娠検査薬を使用され、病院を受診されるケースが多いように感じられます。妊娠かな?と思われたらなるべく早めに当院を受診してください。

妊娠をできるだけ早い時期に診断しておくことで、正確な分娩予定日を決定することができます。何よりも子宮外妊娠を含め早期診断することで母体を安全に管理できるという点で非常に有益です。 また、早期に胎児の異常を発見できるようなケースもございます。 妊娠かな?と思われたら、どうか迷わず当院を受診下さいませ。

妊娠した時の主な症状(サイン)を教えてください。

1.下腹部や腰、胸(乳房)が張る感じがする。
2.トイレ(尿)がやや近くなる。
3.微熱(37度~37.5度)を感じる。
4.つわり症状(吐き気や嘔吐)が始まる。

必ずしも全ての症状が揃うわけではありませんが、3と4から、しばしば『風邪のひきはじめ』と間違える事があります。

妊娠中に注意すべきことを教えてください。

【妊娠中に注意する事】

◆ 妊娠2ヶ月は流産しやすい時期です。赤ちゃんの心拍が超音波検査で確認出来るまでは、無理をしないよう心がけて下さい。

◆ 妊娠初期の風疹は、赤ちゃんに先天的な重い病気をもたらす事が知られていますので、御注意下さい。当院では、なるべく初診時に風疹の検査を行っています。

◆ たばこは控えて下さい。赤ちゃんに酸素不足や栄養不足を起こす事があります。ご家族の皆様の協力もお願いいたします。

◆ 猫を飼っている人は、トキソプラズマという病気が赤ちゃんに悪影響を及ぼす場合がありますので、血液検査をお勧めいたします。

◆出産予定日での35歳を越える方は、高齢出産になります。生まれてくる 赤ちゃんに、ダウン症を中心とする先天的な病気が起こる率が少し高くなる事が知られていますので、心配な方はご相談下さい。

つわりがきつくて食事も喉を通りません。大丈夫でしょうか。

【妊娠につわりはつきもの】

食欲がなくなり、体重が減る事がありますが、妊娠初期では、赤ちゃんへの影響はそれほど多くありません。好きなものを、少しずつ食べると効果的です。
しかし、嘔吐が続くとイオンバランスが崩れて脱水症状になってきます。そんな時は、点滴治療をして、イオンバランスの補正をするのが早道です。つわりがひどくなると、時には肝臓などに障害を及ぼす事がありますので、つわりと言ってもバカには出来ませんので、ご注意下さい。

超音波検査からわかることを教えてください。

1.赤ちゃんの入った袋(胎嚢:たいのう)の大きさ
2.赤ちゃんが見えれば赤ちゃんの大きさ(妊娠7週頃から赤ちゃんの心拍が見える。)
3.最終月経から算定した予定日と超音波検査の所見があっているかどうか
4.奇形などの異常がないか

分娩予定日は、以前は最終月経のみから算定していましたが、これは月経周期が規則的で、かつ28日型の人を基準としていました。
しかし、月経周期は人によってさまざまですので、最近では、超音波検査で赤ちゃんの大きさを測定しながら分娩予定日を算出した方がより正確に予定日を決定できることが分かってきました。当院でも、赤ちゃんの大きさを何度か測定しながら分娩日を算出していきます。

【赤ちゃんの大きさ(目安)】
・妊娠8週/約1.5cm  ・妊娠9週/約2cm  ・妊娠10週/約3cm
・妊娠11週/約4cm

妊娠初期のこまめな検査は、何のために行うのでしょうか?

妊娠初期は一般的に4週間に1回の検診ということになっていますが、写真のような胎児頚部浮腫を認めることがあります。

妊娠9週目の超音波画像


妊娠11週目の超音波画像

この頚部浮腫は染色体異常との関係も示唆されていることから、見逃さないようにしなくてはなりません。こういった胎児の異常は、ある一定期間だけ出現し、その後消失してしまうケースがありますので4週間毎の検診ですと見逃す可能性もあります。
ですから、妊娠初期には4週間ごとの検診ではなく2週間ごとの検診として、きめ細かく胎児の状態を観察してゆく必要があります。

※当院での出産に関する詳しい情報は、母親学級でお話させていただいていますので、是非ご参加ください。

母親教室について

いつ入院すればよいのか分かりません。

入院する際に必要な物は当院でもご用意していますが、32週を過ぎる頃から入院の準備を始めておくと良いでしょう。
予定日が近づいて何か異変を感じたら、遠慮なくすぐにお電話下さい。

入院時に必要なものを教えてください。

・母子手帳
・保険証、印鑑
・パジャマ(授乳しやすいもの) 2~3枚
・産褥ショーツ(妊娠後期にはけるサイズ) 2~4枚
・産褥ブラジャー(ノンワイヤーのもの) 2~3枚
・フェイスタオル 1~2枚
・骨盤ベルト(必要であれば)
・BOXティッシュ
・ケア用品(クレンジング、洗顔、化粧水など)
・赤ちゃんの退院時の服(肌着、ベビー服、おくるみ)
※前あきのパジャマ(半袖)はレンタルもあります。(1枚350円)
※シャワー室にはバスタオル、フェイスタオル、シャンプー、トリートメント、ボディーソープの用意があります。アレルギー等お持ちの方は、ご自身で用意をお願いします。
※入院時は、備え付けの金庫もありますが、貴重品はできるだけ持参せず、アクセサリー類ははずして来るようお願いします。盗難、破損等について、当院では責任を負いかねますのでご了承ください。

以下は当院でご用意しております。

・分娩セット
前あき産褥ショーツ、直後ショーツ 、防水シーツ、産後パット(L・M・S)母乳パット、赤ちゃんの臍消毒用アルコール綿・清浄綿

・アメニティーセット
フェイスタオル、くし、髪留めクリップ、歯ブラシ、歯磨き粉、コップ、スリッパ、手指、消毒用ジェル1本

授乳中5分で寝てしまい、寝かすと1時間位で泣いて欲しがりまた授乳するの繰り返し。一日10回から12回の授乳で疲れています。

含ませ方を見せていただくと、ママが赤ちゃんの頭をしっかりかかえすぎて乳首から離れないようにしているケースがあります。
この場合、赤ちゃんの鼻とおっぱいとの間が近くなり、お腹いっぱいならないうちに赤ちゃんは寝てしまう事が多いようです。
鼻とおっぱいとの距離を少し離して授乳して充分飲んだら、ゆっくり寝てくれてママも納得されました。
1ヶ月健診でお会いした際には「楽になりました」と話しておられました。

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